幸せの形は人それぞれだけど、変わった性癖を持った人は、破滅の人生に至るんですね!?
相手の合意を得ないで、自分勝手に性欲を満たそうとすると犯罪になっちゃう…。
睡眠薬入りシュークリームに潜む中年男の「黒い欲望」
産経新聞 2012/02/05 12:44
インターネットのアダルトサイトの掲示板で知り合った中年男2人が兵庫県西宮市に住む知人女性(46)の大学1年の長女(19)に睡眠薬入りのシュークリームを食べさせ、いたずらしようとしたとして準強制わいせつ未遂容疑で逮捕された。2人は顔見知りの女性が別の男に乱暴されるシーンに快感を覚える特殊な性癖を持っていた。睡眠薬入りシュークリームに潜んだ中年男たちの「黒い欲望」とは-。(中川三緒)
■真夜中の侵入者
事件は昨年10月14日午前2時ごろ、西宮市の女性が住むマンションの一室で起きた。男2人が女性の長女の部屋に忍び込み、就寝中の長女に近づき、着ていたスエットのズボンと下着を脱がせた。その瞬間だった。長女がすっと目を覚ました。
驚いた2人はあわてて逃走。長女は恐怖のあまりに声を上げることができなかったが、勇気を振り絞り、部屋を出て男のうち1人が玄関から逃げ出していくのを確認した。
「もう1人は?」
そう思って、あたりを見回しているとき、トイレから男が出てきた。前日の13日夜から宿泊していた母親の友人で、京都市西京区の会社役員、仁科雅雄容疑者(41)だった。
玄関から逃走したもう1人の男は、仁科容疑者のネット仲間で、神奈川県相模原市の会社員、塚本憲治容疑者(54)。13日から出張で神戸に来ており、仁科容疑者が女性宅に招き入れていた。
長女が、2人の「黒い欲望」の全貌(ぜんぼう)を知ることになるのは年が変わり、兵庫県警西宮署に準強制わいせつ未遂容疑で相次いで逮捕された今年1月中旬だった。
■仕組まれた夕食
「今度、いっしょに夕食を食べよう」
仁科容疑者が女性にこう連絡してきたのは昨年10月中旬のことだった。仁科容疑者と女性はネットの掲示板で知り合った古くからの友人で、これまでも家を行き来することはあった。女性は長女と長男の3人暮らし。疑うことなく約束を交わした。
10月13日夕、仁科容疑者はビールとすし、そしてシュークリームを持って自宅を訪れ、女性と長女と3人で食べ始めた。長男は外泊しており、不在だった。
「飲み過ぎた。きょうは泊まっていこうと思う」
ビールを飲んだ仁科容疑者はこう話し、女性も承諾。食事を終え、「おなかがいっぱいだからシュークリームはもう食べられない。あした食べる」と話す女性と長女に対し、仁科容疑者は執拗(しつよう)にシュークリームを勧め、食べさせた。夜も更け、3人は別々の部屋で眠りについた。
■男らの誤算
シュークリームには仕掛けがあった。仁科容疑者が事前に睡眠薬「ハルシオン」を混入していた。ハルシオンは塚本容疑者が病院で処方を受け、仁科容疑者に譲り渡していた。シュークリームは上下の皮が分かれているタイプ。仁科容疑者がハルシオンを水に溶かして、どろどろの状態にしたものを中身のクリームに混ぜ、上の皮をかぶせて分からないようにしていたという。
仁科容疑者の思惑通りに進むかと思われた。しかし長女は満腹のうえ、しつこくシュークリームを勧める仁科容疑者と、何か少し青い液体が混ざっているシュークリームを不審に思い、半分しか食べることができなかった。
「シュークリームを半分しか食べなかったから睡眠薬の効きが弱かったのではないか。全部食べずによかった」(捜査関係者)。
しかし、女性はシュークリームを全部食べたため、長女の被害には気付かず、眠ったままだった。長女は半分残したシュークリームを冷蔵庫に入れておいた。
■「それは事件です」
悪夢のような体験をした長女は朝、目を覚ますと冷蔵庫に入れていた食べかけのシュークリームがなくなっていたことに気付いた。
そして前夜の出来事を走馬燈のように思い出していた。(1)仁科容疑者に無理やりにシュークリームを食べさせられたこと(2)あわてて部屋から出て行く2人組の男のうち1人の後ろ姿が仁科容疑者に似ていたこと(3)その後、トイレから白々しく仁科容疑者が出てきたこと(4)半分残したシュークリームを仁科容疑者が持ち帰っていたこと…。疑念はどんどん膨らみ、母親といっしょに西宮署を訪れた。一通り説明を聞いた後、捜査員は言った。
「それは事件です。被害届を出してください」
■アダルトサイトで出会う
事件が動いたのは4カ月後の今年1月16日のことだった。西宮署員が京都市西京区の自宅にいた仁科容疑者を逮捕。供述に基づき18日には塚本容疑者を逮捕した。調べに対し2人は「間違いありません」と容疑を認めているという。塚本容疑者は「携帯で写真を撮ったが、消した」と話しているといい、同署が携帯電話の解析を進めている。
捜査関係者によると、塚本容疑者は毎朝5時ごろに自宅を出て仕事場に向かう前に、ファストフード店で朝食を取りながら1~2時間、ネットサーフィンすることが日課だったという。そんな中、あるアダルトサイトで仁科容疑者と出会ったという。
2人が出会ったサイトは同じ性癖を持った人物が掲示板でやりとりしていた。
「この前、妻を眠らせて別の男を呼んでいろいろいたずらをして、大変興奮しました」
こうした書き込みがあり、多くのレスポンスが寄せられていた。実際に会って交流するオフ会なども行われているという。
塚本容疑者と仁科容疑者は1度だけ面識があるといい、「知人女性に19歳の娘がいる」と仁科容疑者が塚本容疑者に連絡。メールのやりとりなどで犯行を計画していたとみられる。
捜査関係者によると、2人とも妻子があり、塚本容疑者は以前にも児童ポルノ法違反容疑で逮捕されたこともあるという。塚本容疑者の勤務先は「変わっている人だとは思っていた。本人から話を聞いて、処分を決定したい」と話した。
仁科容疑者は、京都市にある旗や山車(だし)などの装飾に使われる金物を製作する会社の役員。仁科容疑者の勤務先は「本人と話していないので、何もコメントできない」としている。
捜査関係者は「うまくいけば母親にもいたずらをしようとしていたのではないか。長女が目を覚ましたのが不幸中の幸いだった」と語った。
睡眠薬って、病院で簡単に処方してもらえるんですね?
まさか病院も犯罪目的で使われるとは思ってもみなかっただろうなー。